天目台と貴人台の持ち方の違い

天目台は持ち方に陰と陽からなっています。

人差し指・中指・薬指の3本指で陰、

手前の親指と小指の2本指で陽になります。

 

それに対して貴人茶碗はしっかりと茶碗を支えるのが目的です。

 

天目茶碗から仕覆を脱がせた後真之行台子や大圓之真台子では、仕覆を茶碗に着せますが、着せないお点前も2点前あります。となると指を固定させない持ち方が天目台の持ち方になります。

 

貴人茶碗は滑りやすく、そもそも仕覆がないのでしっかりと持つことが必要です。

 

人差し指・中指・薬指の三本は三柱を表しています。

神様は三柱で一組になるからです。

 

三種の神器は八咫鏡(やたのかがみ)、草薙剣(くさなぎのつるぎ)、八坂瓊曲玉(やさかにのまがたま)

造化三神はあめのみなかぬしのかみ・たかみむすびのかみ・かみむすびのかみ

三貴神 ( さんきしん )にあまてらす、くつよみ、すさのお

茶道の三種の神器は掛け軸、花、香

そして天目台の3本指

 

天目台に茶杓を置く位置は南東です。八卦では巽の位置になります。

巽の向う側は乾になり、この線は注意をしなさいという意味であり、季節の変わり目であり神様の通り道にもなります。

真之行台子の次は真之真台子になります。

真之真台子では茶杓は南北の離坎に向いています。

その一つ手前のお点前なので南東 北西の巽乾に向けてます。

 

天目茶碗は密教で浄化に使われる遮水器から来ています。

遮水器は金属でできているため天目茶碗日はその金属を型取ったふくりんがついています。

 

茶筅通しの3回は密教で言う ウン ラン パンに相当します

 

ところが大圓之真では対象が真之行台子の神ではなく人なので天目台に北に向けて置きます。

 

神ではないから真之茶事では真之真台子で行い、大圓之真では行いません。

真之茶事では千利休の像の前で弟子の許状を披露します。

千利休つまり神に類似する存在だからです。

 

 

 


2024年01月02日